泡沫

どうも、とりあえず自分の好きなものについて適当に語るだけの簡単なブログです。暇な人や物好きは見てってね。

ガタノゾーアとダークザギに見る小中千昭と長谷川圭一の違い。

ウルトラマンのラスボスの中でも特に高い知名度を持っているガタノゾーアとダークザギ。 両者の生みの親はそれぞれ平成ウルトラマンにおいて多大な貢献をした脚本家小中千昭氏と長谷川圭一氏だが、この2体のラスボスから両者の悪に対する違いが個人的には見えてくる気がする。 

ガタノゾーアは超古代都市ルルイエから復活した邪神で、超古代文明を滅ぼした元凶であり、ゴルザを始めとする超古代怪獣の親玉ともいうべき存在だが、ティガ本編においてガタノゾーアが言葉を発するシーンや出自などについて触れられるシーンは全くなく、それ故に底知れぬ不気味さや得体の知れなさがあるが、これは小中千昭氏がクトゥルフ神話を嗜み、ガイアの根源的破滅招来体からも分かるように正体や目的も分からぬ未知の存在を好み、また闇と完全に対になる存在として光があると定義しているものだと個人的には感じる。(ただし小中氏自身もイーヴィルティガを出していることからも分かる通り、必ずしも光=絶対善とは認識してないようでもある。)

一方、ダークザギはM80星雲の来訪者がウルトラマンノアを模して造られた人造巨人だが、それ故にノアに対する嫉妬や劣等感から闇堕ちし、スペースビーストやウルティノイドを操り、ULTRAMAN~ネクサス本編の元凶となった存在だが、ザギの場合、出自から悪に落ちるまでの道を含めて、実に人間的でもあり、これは光を闇を明確に別なものとして定義する小中氏と違い、光と闇は実は表裏一体でありどちらも欠かすことはできないとすることが多い長谷川氏らしいキャラであり、闇落ちの理由にノアに対する人間らしい嫉妬や劣等感があるのも、悪意や欲望が絡み複雑で暗いシナリオを好む彼らしい要素といえるだろう。 

 

このように、小中氏は得体のしれぬ恐怖や未知の存在を好むのに対し、長谷川氏は欲望や悪意など感情が絡むある意味では人間臭いともいえる存在を好んでいるものと個人的に感じる。 

無論、どちらを好むのかは自由ではあるし、自分としても優劣をつけるつもりはない。 

一つだけ言うとすれば、小中千昭長谷川圭一、両者の存在なくして平成ウルトラマンは存在しえなかったということである。 

(長いうえにグダグダな文章失礼しました…。)